
”行動経済学”とは
”心理学”と”経済学”を融合させた学問のこと。
これまでは、
”人は常に合理的な判断に基づいて行動する”
と仮定されていたが、
行動経済学は
”人間の実際の行動は感情や心理に左右され、
必ずしも合理的ではない”
ことを前提としている。

行動経済学は、人間の行動をより深く理解するための重要な学問である。
そんな行動経済学のうちの1つ☝️
”二重過程理論”について紹介し、医療現場での活かし方を説明していく。
二重過程理論
人間は、問題の性質や与えられた条件によって、
①”速い思考”(システム1)
②”遅い思考”(システム2)
の2つの思考プロセスを使い分けている。
これを”二重過程理論”という。
速い思考は、
日常の何気ない問題を素早く解くために使う思考プロセスをいう。
遅い思考は、
重要かつ難しい問題をじっくり時間をかけて解くために使う思考プロセスをいう。

医療現場においては、
急いでる時の確認時などが危ない⚠️
流れ作業で行ってしまうとそれは速い思考であり、
自分の経験則や直感に従って意思決定をしてしまっている。
注意深く確認せず、”合ってる”と思い込んでしまう危険性がある。
確認時は当然”遅い思考”が望ましい。
忙しい時でも”速い思考”から”遅い思考”に切り替える必要がある。
切り替えようと思ってできるものでもないので、
確認時は一度立ち止まってゆっくり確認する意識やその積み重ねが必要である。
確認作業は一歩間違うと危険を伴うハイリスクな作業である
と頭にインプットされるまで☝️
確認時のポイントとしては、
”合ってるか”
という意識ではなく
”間違いはないか”
の意識が大切🙋♂️
”合ってるか”の確認だと、
合ってる前提で確認をするため注意深い観察ができなくなってしまう👀

文字の羅列や誤字もそう。
例えば、
『アセトアノミフェン』
一見、鎮痛剤だなぁ〜
ぐらいにしか思わないが、、、
よく見ると、
「アセトアノミフェン」
になっていて、「ノ」と「ミ」が逆である。
速い思考(流し読み)だとそれを見逃してしまうが、
遅い思考だとそれらをゆっくり確認し間違いを指摘できる。
自分のメモだったら良い。
でもそれが、看護記録だったり、先方へ提出する看護サマリーの場合はNG🙅♀️である。
まとめ
医療現場は確認の連続である。
日々優先順位を考慮しながらテキパキと業務をこなす看護師だが
確認時は遅い思考が必要である。
重要な場面では遅い思考にチャネル切替して
みんなが安全に業務できたら良い🙆♂️

行動経済学はうまく使えば
人間の思考や行動を誘導できる。
医療現場でも行動経済学を有効的に取り入れていけば
もっと安全で効率的に業務ができると思う💁♂️
一緒に頑張っていきましょう😌

コメント