
今回は書評blog📚
”目の見えない精神科医が、見えなくなってわかったこと”
👏 👏 👏

🔹目が見えないのに医者?どうやって?
🔹視覚からの情報って確か80%だったけどそれがない生活ってどんな?
🔹見えなくなってわかったことってなんだ??
色んな思いが湧き、読んでみた📚
まず、著者は医学部5年生の時に
”網膜色素変性症”と診断された。
徐々に視力が低下していき、時には失明に至ることがあるという指定難病。
医師として従事し、15年経つ頃には完全に目は見えなくなった。

そんな精神科医が、
🔹見えていた時に思うこと
🔹見えなくなって気付いたこと
などが事細かに書いてある。
その中で特に感銘を受けた部分、
大事だと思った部分をいくつかピックアップしていく。
詳細は、ぜひ本を手に取って読んでほしい📕

目が見えるからこそ見えるもの
著者は徐々に目が見えなくなっていった。
診断を受けてから見えなくなるまで
色んな”景色”を目に焼き付けたそう。
普段の何気ない日常の一コマ一コマも、
著者にとっては特別な景色。

見えなくなってからは、
・コンビニおにぎりの具は何か
・レトルトカレーは甘口か辛口か
・牛乳、フルーツジュース、飲むヨーグルト等はパックが同じだが、手に取ったのは何か
日常生活は苦労の連続だった。

著者は誤って、サラダ油ではなく、台所用洗剤で目玉焼きを焼いてしまったそう🍳
そうとも知らず食べた挙句、、
という大変な経験もしたらしい。
そんな日常の些細なことも
見えるからこそできること☝️

目が見えるというのは”超能力”だと著者は言う。
今”当たり前”と思ってしまっているこの”見える景色”も当たり前じゃない。
見えているからこそ
ちゃんと見よう👀
たかが日常の一コマも
ありがたみを感じて過ごせば
カラフルな絶景と化す!

言葉の大切さ
患者さんたちが傷ついてしまうのも”言葉”だが、
精神科医が心の痛みを和らげるために処方するのもまた”言葉”。
言葉は”薬”にもなるけど、
使い方を間違えれば”毒”にもなる。
目が見えない分、
口調や声のトーン、足音などから相手の思いを感じ取り、
その患者さんに適した言葉でお返しされている。

見えている時は、相手の表情や態度で本当の想いを読み取っていたが、
見えなくなって以降、それ以外の感覚で相手の想いを読み取る必要がある。
同じ言葉を発するにしても
声量、口調、トーンなど
その時々の“感情によって微妙な違い“があり
言葉が持つ重みを感じる。
意外な一面
視覚障害者の意外な一面として
ファッションやメイクなど、見た目に気を遣う人が意外に多いらしい。
自分は相手が見えなくても、
相手の視界に素敵に映りたいという気持ちの表れだそうだ。
こんな素敵な歌詞がすっぽり当てはまるという😌
サザンオールスターズの
『いとしのエリー』の歌詞🎵
「映ってもっとbaby すてきに in your sight」
この歌詞は、
「あなたの視界に素敵に映りたい」
という望みの表れ。
自分は相手が見えなくても、相手の視界に素敵に映りたい
そう思うから身だしなみを整える。
「笑ってもっとbaby むじゃきに on my mind」
目で姿が見えなくたって、
心の中で好きな人に微笑んでいてほしい。
まとめ
と、まぁ僕の感想はこのくらいにして
あとは読んでください☺️
”見える世界”と”見えない世界”
の両方を知ってる著者だからこそわかること
非常にためになる一冊📕
完全に目を覆って日常を過ごすと言う体験をしたら
”どんな世界なのか”がより具体的にわかる気がしますね。
(※車と落とし穴には注意してください⚠️)
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