
”行動経済学”とは
”心理学”と”経済学”を融合させた学問のこと。
これまでは、
”人は常に合理的な判断に基づいて行動する”
と仮定されていたが、
行動経済学は
”人間の実際の行動は感情や心理に左右され、
必ずしも合理的ではない”
ことを前提としている。

行動経済学は、人間の行動をより深く理解するための重要な学問である。
そんな行動経済学のうちの1つ☝️
”リンゲルマン効果”について紹介し、医療現場での活かし方を説明していく。
リンゲルマン効果
リンゲルマン効果とは、
共同作業において、参加者数が増えるにつれて、一人当たりの生産性が低下する現象。
のことを言う。
看護業務の現場で起こってしまうリンゲルマン効果とその注意点について説明する☝️

何かダブルチェックで確認して行ったものが、結果的にミスに至った場合、、
その対策として
”2人確認でミスしたんだから、次から確認を3人に増やそう”
って思考に至る場合がある。
その思考がまさにリンゲルマン効果であり、
危険な解決策なのである⚠️
確認する人数を増やしたら防御壁が増えてミスが減ると思われがちだが、
冒頭でも挙げたように、
その防御壁は実はスカスカ👿
しかも
増えた防御壁だけでなく、人数が増えるにつれてみんながスカスカになっていく。
今回の例で言えば、
確認者3だけでなく、
確認者1🙋♂️、確認者2🙋♀️もスカスカに。。
どの程度かと言うと、、

自分1人だと当然100%の力を発揮する。
そして注目はそれ以降👇
2人だと個の力は93%

3人だと85%

・
・
・
と徐々に減っていく。

トリプルチェックの場合、
それぞれが無責任な確認で、無意識のうちに他の2人に確認や責任を委ねてしまうのである。
これがリンゲルマン効果。
”社会的手抜き”と言うやつ☝️

ここで疑問🤔
1人で100%
2人で93%に減るのなら、ダブルチェックすらしない方がいいんじゃないか❓❓
と考える人もいると思う。
確かに数字だけ見ればそう。
しかし、命を預かる仕事なのに
普段から確認が適当な人間がシングルチェックなんて恐ろしくないか🥶?
疎かな確認(頻繁)➡︎インシデント多数➡︎ミスに慣れてしまう➡︎さらにミス連発
怖いくらい容易に想像できる。
あとは
1人が多忙で疲労蓄積して集中力・判断力が欠けている時
いくらリンゲルマン効果上は人数が少ない方が力を発揮しやすいとはいえ、シングルチェックだとミスに至りやすい。
それに人間は楽をしたいもの。
確認作業も効率的に行おうとして”流れ作業化”してしまう恐れもある。
こうならないために2人の目は通した方がいいと判断し一律ダブルチェックにしたんだと思う。
ちなみに
”適当な人間”と”適当な人間”でダブルチェックで確認すると言うのは一番最悪パターン。
適当✖️リンゲルマン効果
のダブルパンチ
一発KO🥊

リンゲルマン効果
理解できただろうか。
みなさんぜひ!
ダブルからトリプルに移行しないように注意しよう⚠️
増やすことだけが対策じゃない!
時には減らすことも有効☝️

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