なぜグレープフルーツジュース禁なのか

雑記blog
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看護師として働いていて(もしくは学生で勉強していて)、

グレープフルーツジュース禁

というワードに出会うことがある。

 

”薬との飲み合わせの関係で、あんまりよくない”

程度の解釈の人が多いと思う。

 

まぁそれで正解なんだが、もう一歩踏み込んで

なんで”ジュース”なの🤔?

グレープフルーツだったらいいの?

 

解説します🧑‍🎓

 

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グレープフルーツジュース禁と言われている薬剤とその理由

 

【グレープフルーツジュースと飲み合わせが悪い主な薬剤】

  ⬇︎ ⬇︎ ⬇︎

🔹カルシウム拮抗薬🔹

 カルブロック、アテレック、コニール、アダラート、ワソラン

🔹不眠症治療薬🔹

 ハルシオン

🔹免疫抑制剤🔹

 ネオーラル、サンディミュン、プログラフ

🔹高脂血症薬🔹

 リピトール、リポバス

 

主にこれらが挙げられている。

 

 

なぜ悪いのか

一般的に内服薬の多くは、

体内に入ると”代謝酵素”で分解されて徐々に効力失っていく。

 

その代謝酵素の働きを邪魔する”フラノクマリン”という成分がグレープフルーツジュースには含まれている。

このフラノクマリンが体内の代謝酵素の働きを邪魔すると、

薬の分解を遅らせるため、薬の効果が強く出てしまい、副作用が現れる可能性が高くなる。

 

そのため、上記薬剤を服用中の方はグレープフルーツジュース禁となっている。

 

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なぜグレープフルーツ”ジュース”なのか

フラノクマリンってのはわかった。

では、なぜグレープフルーツではなくて”ジュース”なのか

ってところですね。

 

実はこの“フラノクマリン”という成分は

果肉果皮

の順に多く含まれている。

 

で、グレープフルーツジュースというのは製造過程において

皮ごと使用して作られているものがほとんどである。

 

つまりフラノクマリンを最も多く含む果皮が混入しているわけだ。

 

ただグレープフルーツを食べるのであれば皮ごと食べる人はまずいない。

”グレープフルーツ禁”にしない理由は、果肉に含まれる程度であれば薬の作用に影響しないとの判断なのだろう。

 

これが”ジュース禁”の理由である☝️

 

もし患者さんに聞かれた時にサッと答えられたらカッコいいね😉

それに患者さんからの信頼度アップは間違いなし👍

 

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